トロイ

「ブラピ様を愛でる」ための映画なので、ブラピファンなら身もだえして失禁するようなシーンの連続なのですが、私はブラピが苦手なので「木馬まだぁ?」とずっと思ってました。「ずっと」というのは文字通り「ずっと」で木馬が出てくるのって映画が始まって2時間半くらいたってからなのよね。ところで、私が遠い昔に「少年少女世界文学全集」で読んだ記憶では、アキレスって母親が「不死身のエキス」に彼の全身をつけたので、つかまれていた足首以外は不死身ってことになってたと思うんですが。映画ではそのことに全然触れないのは、それを言っちゃうと彼が勇猛果敢なのは当然のことになってしまうので、ブラピ様のかっこよさが半減するからでしょうかね?
オーランド・ブルーム、金髪ロン毛じゃないとダメね、と思ってたんですが、やっぱり矢を射させると世界一ですね。これからどの映画に出る場合も「矢を射る場面を入れること」と契約に入れたほうがいいと思います。
Imdbによると、監督は最初ヘレンを一切画面に出さないつもりだったんだけど、プロデューサーが反対したそうな。で、仕方なく無名の女優を使ったそうですが、出さない方が良かったよね。いや、もちろん綺麗は綺麗なんだけど、「傾城の美女」ってほどでは。エリザベス・テイラービビアン・リーとまで言わなくても、せめてニコール・キッドマンくらいの神々しさが欲しかった。
それから、これもImdbによると、映画でアキレスのいとこになっているパトロクルスって、学者の間ではアキレスの愛人という説があるそうです。その方がふかーく納得。