トム・クルーズが桜田淳子になった瞬間

すみませんね、桜田淳子なんかにたとえて。他に適当な「宗教にはまって消えた芸能人」を思いつかなかったもんで。ま、トムちんが消えることはないと思いますがね、でも人気が落ちるのは避けられないような気がします。
アクセス・ハリウッドで4日間にわたってトム・クルーズインタビューをやったそうで、その記事とビデオクリップ(完全版ではない)を見たんですが、ちょっともう、恐い。やだ。以下がその内容。

ケイティ・ホームズについて
記事
ビデオ

どれだけケイティを愛してるかをくどくくどく語ってます。どんな風に始まったのかを聞かれたトムは、オプラの時と同じく、やはりはっきり語ろうとはしません。

「彼女の仕事を見て、なんて才能あふれる女の子なんだと思っていた」
「それで電話したの?」
「聞くのは自由だけど、答える義務はないよ。はっはっは」
「なんかミーティングをしようと誘ったんだって?」
「どうやって始まったかは僕だけの胸にしまっておくよ、はっはっは」


今まではプライベートを見せようとはしなかったのに、なぜ180度変わったのかと聞かれて:
「隠したり偽ったりするつもりはないよ。彼女は素晴らしい女性だ。今最高に楽しいんだ。 I'm really really really really happy(本当にreallyを4回繰り返した)」




☆ニコールについて
記事
ビデオ
ニコールとの結婚が破綻し始めたときも、マリッジカウンセリングに頼るつもりはなかった。なぜなら、サイエントロジーでは精神分析両方は間違っていると教えられているからだそうです。そして、ニコールはサイエントロジーに改宗しなかったけれど、子供たちはサイエントロジストだ、ニコールはこのことについてとても理解がある、と言ってますが、ここはニコールの意見も聞いてみたいところ。



サイエントロジーについて
記事
ビデオ

サイエントロジーについてあつーく語っています。
子供の頃に学習障害だと診断され、70年代には投薬治療をされそうになった。しかし、トムの母親はこれを拒否。
「母には感謝しているよ。あのとき投薬治療をされていたら、今の僕はなかった」


彼がサイエントロジストになったのは1985年、ちょうどトップガンが大ヒットしている頃。
トップガンのときに、一度飛行機の操縦のレッスンを受けに行ったんだ。でもどうしてもテキストを読み、それを実技に応用することができなかった。だからそのときはライセンスをとることができず、大変なフラストレーションだったよ。」


この障害を克服できたのは、サイエントロジーの学習メソッドのおかげだとトムは言ってます。今ではライセンスもとって、アクロバット飛行もできるとか。
トムの(というかサイエントロジーの)考えでは、心因性の病気を治療するのに薬を使うのは間違っているそうです。


リタリンは安全だ、安心していい、と言うだろ?リタリン覚醒剤なんだよ」(ほんと?)


「SATの点数は下がる一方だ。親は教師を責め、教師は親を責める。そして、精神分析医はみんなに薬を与えてるんだ」(え?成績悪かったら投薬されるんっすか、アメリカは?)


しかし、医者は良かれと思ってやっているのではないか、という質問に対して:
「麻薬の売人だってある意味金儲けしてるんだよ。それと同じことじゃないか?精神分析は科学に裏打ちされていない。科学的だというふりをするのは犯罪的だ」(もう支離滅裂です。質問の答えになってないし。一応原文は"You know what? I'm sure drug dealers on the street, in some way, they are making money. That's what I equate it to. Here is the thing: you have to understand, with psychiatry, there is no science behind it. And to pretend that there is a science behind it is criminal.")


「僕には人々の目を覚ませて、精神分析がいかにインチキかを伝える義務があるんだ。子供たちのことも、ここにいる人たち全員のことも心にかけているから。口で言っているだけじゃない。これは約束なんだ。情熱的だって?だから彼らは僕を薬漬けにしようとしたんだろ」



3歳半から7歳までADHDの薬を飲み続けた女の子を助けたという話。
「ビタミンと食べ物を与えて、薬を断ったんだ。今では彼女は落ち着いているよ。4ヶ月で7インチ(約18cm)も背が伸びたんだ。彼女だけじゃなく、僕は他にもたくさんの人を助けてきたんだ。こういった向精神薬を断たせる方がヘロインを断たせるよりも難しいんだよ。医者に診てもらいながら、ビタミンを与えてね。どんな薬も体にとっては毒なんだ」

ここで前に書いたとおりブルック・シールズが話題に登り、「今の彼女のキャリアがどんな状態になっているか見てごらん。薬では何も治せないんだ」という発言になるわけです。

薬のせいでブルックのキャリアがダメになったという意味か?と問われ:
「彼女を見てごらんよ。彼女は幸せかい?本当に幸せかい?ビタミンと運動で産後の鬱状態は抜け出せるんだ。彼女が薬の服用を奨励しているのは、無責任だ」



去年14年間彼のパブリシストを勤めたパット・キングスリーを解雇したのは、彼女がトムがサイエントロジーについて発言するのを禁じたからか、という質問には「関係ない。僕は昔からサイエントロジーについて語ってきた」と言ってますが、隠してはいなかったにせよ、こんなにはしゃべってなかったよなあ。


「僕に助けを求めてくる人がどんなに多くいるか想像つかないだろ?夜中の2時に電話がかかってくるんだ。助けてほしい人には番号を渡すからね。僕に得になることはひとつもないよ。でも人の役にたちたいんだ。」


信仰が仕事の妨げになっていないかという質問には:
「反対だよ。いつも感謝されている。山ほど感謝の手紙をもらうんだよ。正反対だよ!」


もう、なんつーか。ケイティとのことは笑ってられるけど、これは本気で引く。ストップかけなきゃいけないのは、ブルック・シールズよりもトムの方だろう。、はっきり言って、彼の方がブルックよりはるかに影響力があるんだし、。鬱病ADHDの人が、薬では効果がないから、他の方法を試してみるならいいけど、「トムが薬は毒だと言ってるから」と最初から薬を拒否したり、鬱病の場合だと下手したら自殺してしまったらどうすんのよ。


アクセス・ハリウッドの公式にはこの部分のビデオはありません。が、こちらで少し見ることができます。怖いです。最初の笑顔全開から、真剣な顔に切り替わるまでの時間、0.1秒。こんなに速く笑顔から恐い顔に切り替わる人は、他には大島渚監督くらいしか知りません。
単に「イっちゃってるから恐い」だけでなく、なんちゅーても天下のトム・クルーズですからね。同じサイエントロジストのジョン・トラボルタが作った「バトル・フィールド・アース」はトホホだったけど、トムが本気になったら一流の監督、一流の脚本家、制作費を湯水のように使って、世界中に大ヒットするような映画をつくって世界を洗脳するってことも可能でしょ。まあ、そこまで話を大きくしなくても、少なくともこのインタビューを見て、サイエントロジストになれば、トムが電話番号を教えてくれると思い込むファンは多いと思うなあ。



最後にブルック・シールズの反論。
「地球外の生物に人生を捧げている人からアドバイスは受けないわ。彼は宇宙人から地球を守ることだけに専念すべきよ」
かっこいい!