ニューオーリンズ・トライアル

ほとんど予備知識なしで、ジョン・キューザックジーン・ハックマンダスティン・ホフマンレイチェル・ワイズというキャストに惹かれて観にいったんですが、これが当たり。めちゃくちゃ面白かったです。


プロットには後から考えたらいくつも穴があったりするんだけど、「なんでやねん!」と面白さが半減するほどのものではないので、気にしない。


乱射事件の被害者の未亡人が銃器メーカーを相手に起こした民事訴訟をめぐるストーリーで、ホフマンが未亡人側の弁護士、ジーン・ハックマンが銃器メーカーに雇われた陪臣コンサルタント、キューザックが何か隠れた目的をもつ陪審員No.9、レイチェル・ワイズは…謎の女、と言っておこう。


もともと裁判ものは好きなんだけど、陪審員を選ぶプロセス、メーカー側がなんとか陪審員を自分の方に取り込もうと施す様々な工作などがすごく面白い。


またキャストが無駄に豪華(地味っちゃー地味だけど)
上記4人以外にブルース・デイビソン、ジェレミー・ピーヴン(この人はほとんど主役か?と思うくらいの登場の仕方だったんだけど、結局なんのために出てきたのかよくわかんなかった)、なんでこんなちっちゃい役にこの人が?というのがジェニファー・ビールスとオーランド・ジョーンズ、エスニックな役には欠かせないクリフ・カーティスルイス・ガスマン。あとテレビスターのディラン・マクダーモットも出演。


意外なことにハックマンとホフマンが共演するのはこれが初めてめてだそうで、なんでここをもっとセールスポイントにして宣伝しないのか理解に苦しむ。ふたりが直接からむシーンはほんの5分くらいなんだけど、もう鳥肌たつほど興奮しました。


ニューオーリンズ・トライアル」てタイトル何とかならんのかね?売る気あるんか、と思ってしまう。「トライアル」が「裁判」だとわかる人がどれだけいるんだろ。原題をそのままカタカナにしたっていうならまだわかるけど、原題は"Ruaway Jury"だし。

ちなみに本の日本語タイトルは「陪審評決」。「評決」という映画があるから避けたのかな?それならせめて「ニューオーリンズ裁判」にする方がまだましでは。
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