中国中央電視台の地震報道

私は無事です。ていうか、地震があったことにも気づきませんでした。
心配して連絡をくれた人、どうもありがとう。

今回一番大きな被害を受けたのは、チベット族が多く住む地域だそうで、それでなくとも普段から弾圧を受けているのに、天災にまで見舞われるなんて、可哀想すぎる。テレビにうつるのは、わりと大きな町が中心で、彼らが住んでいる山奥の村が全く映らないのも気になる。まあ、神戸でさえも道路が分断されて救助作業に困難を極めたことを考えると、どうしようもないことなのかもしれないけれど。

中国のテレビの地震報道を見ていて、どうにも腹が立って仕方ないことがひとつ。
報道自体は、(今はまだ)政治にからまない自然災害のニュースなので、普通に被害状況や救出作業、病院の様子などを伝えるものなんだけど、番組と番組の間の時間をうめるために流す映像、これがひどい。





なんか感動的な音楽と感動的な歌詞(手を取り合って、みんなでがんばろう!みたいな)にのせて、ミュージックビデオ仕立てにしちゃってます。これ、地震の次の日ですよ。



これは二日後。現地入りして被災者を元気付ける温家宝首相、瓦礫に埋もれた人を助け出すレスキュー隊などのモンタージュが、緊迫感あふれる音楽とともに流れます。マイケル・ベイの映画の予告編みたいだ。いや、レスキュー隊はすごく頑張ってると思うし、温家宝も次の日には現地入りしてたんで、神戸に地震の二日か三日後にのんびり現れた村山首相よりずっとましだけど、それにしても、まだ2万人もの人が生き埋めになっているときにこういうのを流す神経がわからん。