NY旅行記 3日目

今ブロードウェイで一番人気はモンティ・パイソンの"Spamalot"です。渡米前にオンラインでチケットを買おうとしたんですが、全くだめでした。でも、とりあえず劇場のボックスオフィスに行けば買えることもあるので、2日目にトライしてみました。私の前に並んでいた人が10月のチケットを買っていたので、「こりゃだめだなー」と思いながら「今日か明日のなんて無理っすよねー」と言ってみると、「明日のマチネーのパーシャル・ビューならあるよ」ということだったので、迷わずゲット。バルコニー(3階)の一番端っこで、ステージの奥が見えない席です。60ドル@Shubert Theatre.

このミュージカルは『モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル』をベースにしたもので、セリフもほとんど映画と同じ。エピソードを減らして、そのぶんミュージカルナンバーを挿入してます。あと、Lady of the Lakeという湖の妖精が出てきたり、エンディングが変わってたり、ランスロットが○○だったりと、映画とは違う部分も。
キング・アーサーの役はティム・カリー。そして、デビッド・ハイド・ピアースとハンク・アライザがロビン、ランスロット他、嘲るフランス人兵士やものわかりの悪い見張りの兵士など、何役もこなしてます。あ、それからジョン・クリースも神様の声で出演。

いやー、楽しかった。今まで観たミュージカルの中で一番面白かったかも。席が悪かったのに。
いきなり、「フィンランドでは、魚を両手に持ってダンスします」と、向かい合って魚で相手の顔をピタピタたたくという、おなじみのギャグで始まるの。で、「フィンランドじゃなーい!イ・ン・グ・ラ・ン・ド!」とナレーターがキレると、後ろからココナツでパカパカ音をたてているお供を連れたアーサー王が、馬に乗る「ふり」をして登場。会場大騒ぎ。(もしかして順番間違えてるかも)
ブロードウェイの観客はおばさんが多いんですが、このショーに限っては男性も結構いました。それもホーリー・グレイルをリアルタイムで見ていたような年頃の人が多く、「あ、これはあのギャグだ」と思うと、オチの前にもう爆笑するという、まるで吉本新喜劇のような空間でした。
じゃあ、モンティ・パイソンファンじゃなきゃ面白くないかというと、全くそんなことはなく、映画もテレビシリーズも見たことないっていう人でも十分楽しめると思います。音楽がまたいいんですよねえ。導入されたキャラのLady of the Lake とガラハッドが船に乗って歌うデュエットは、あきらかにアンドリュー・ロイド・ウェバーをおちょくっていて、「ここ、キーが半音あがるところよ〜♪」「勘弁してくれ、これ以上高い声はでない〜♪」「またサビをリピートするの〜♪もういい加減にして〜♪」とか歌うの。わはは。

ランスロットが○○だということを自覚するシーンのナンバーは、サウスパーク 無修正映画版ビッグ・ゲイ・アルのアイム・スーパーを思い出させる楽しさ。最後は"Always Look on the Bright Side of Life"を客席も一緒に合唱して終わり。ああ、楽しかった。



この後、またDちゃんと合流して"Avenue Q"@Golden Theatreへ。
途中の劇場の前で、人だかりがしており、カメラのフラッシュがピカピカしていました。ビリー・クルダップとジェフ・ゴールドブラム主演の芝居、"Pillow Man"の初日で、セレブが到着している模様。おおっ!ハーヴェイ・カイテルだ!!!
http://editorial.gettyimages.com/source/search/details_pop.aspx?iid=52612433&cdi=0

Avenue Qはオーケストラの良い席でした。人間がマペットを使いながらセリフを言ったり歌ったりし(マペットを持たずに人間として出ている人もいる)、最初は人形を見ていいのか、操ってる人の顔を見ればいいのか(黒子になってるわけではないので)、とまどいましたが、しばらくすると両方うまい配分で見れるようになりました。
しかし、私はここで連日町を歩き回った疲れ(万歩計をつけてたんですが、1日目30000歩、2日目18000歩、3日目20000歩でした)がドッと出てしまい、急に睡魔に襲われて半分意識が飛んでしまいました。残念。Dちゃんによると、すごく面白かったらしいです。

この後、デンゼル様の出待ちをするつもりが、眠さに勝てずに行けなかったのは昨日書いたとおりです。

5つミュージカル/芝居を見たわけですが、そのうちジュリアス・シーザーを除く4つでジョージ・ブッシュをおちょくるジョークを言っていて、そのたびに観客ドッカーンとわいていたのが印象的でした。



サミュエル・L・ジャクソンにも遭遇


というのは嘘で、42丁目にマダム・タッソー館ができていて、入り口にこの人が立っていたのでした。